食べ物の効用
 
 

今、日本でよく使われている漢方薬122種類のうち、ごく普通に料理で使われている
ものが24種類もあります。身体や心の調子が悪い時、これらの食品を薬として
使うなら、こんなに安全な薬はありません!それに、漢方薬として使われていない
食品にも、うまく使えば身体の調子を整えてくれるものが沢山あります。
ここでは、症状別に、効果を発揮する食品をご紹介します。

 
● 元気回復
 
現代人の疲労の特徴は、肉体疲労と精神疲労が、はっきり区切れないところにあると
言われています。こうした疲れは、週末に休んでもなかなか回復しないものです。
疲れに効く食べ物を食べて、元気を出し、休みの日には、ストレスを発散させに
出かけましょう!
 
・トウガラシ ─ 食べ物が効率良くエネルギーになる
 辛いトウガラシを食べると、神経が興奮して、体中熱くなってきます!全身の血行が
 良くなり、体中が活性化されるため、トウガラシと一緒に食べた、他の食べ物が
 効率良くエネルギー化されるのです。体がみるみる活動的になってきます。
 ご飯のお供にキムチをどうぞ。
 
・納豆 ─ 消化吸収を良くする
 オクラ、ヤマイモ、ウナギ・・・ネバネバ、ヌルヌルした食品には「ムチン」という
 成分が含まれています!このムチンは、胃の粘膜をうるおし、消化吸収を良くし、
 いっしょに食べた食物の栄養素を、余す所なく吸収させてくれます。胃腸に負担を
 かけずに、スタミナを回復できますよ。
 
・レモン ─ クエン酸で疲労回復
 レモンがすっぱいのはクエン酸が働くためです。このクエン酸には、
 疲れをとる作用が あり、疲れの回復にクエン酸そのものを服用する「クエン酸療法」もあるようです。
 レモン果汁少量を水で割って飲むと、爽やかで良いですよ。
 
・レバー ─ 鉄分で体に酸素を行き渡らせる
 体の中には、2種類の鉄分があります。一つは、「貯蔵鉄」で、これが不足すると
 貧血になります。もう一つは、「機能鉄」で、これは血液の中にあり、体中に酸素を
 運ぶ働きをしています。これが不足すると、体が酸欠状態になり、激しい疲労感を
 感じたり、肩こり、腰痛、息切れ、めまいなど、さまざまな症状を引き起こすのです。
 疲れているときは、意識して鉄分をとってください。鉄分を多く含む食品は、
 レバーが一番です。苦手な人は、サプリメントを利用するのも良いでしょう。
 
☆その他の食品
 タマネギ(筋肉労働の前に食べると、疲労しにくいといわれます)
 ニンニク(刺激が強いので、少しずつ食べると良いようです)
 
 
● 免疫力UP
 
ストレスがたまると、風邪や吹き出物、下痢、口内炎、ものもらい等、体のトラブルが
増えてしまいます。これは、ストレスがたまると、免疫力が低下して、体がトラブルに
 弱くなってしまうからです。免疫力をアップさせる食物を食べて、体のトラブルを
吹き飛ばしましょう。
 
・キノコ ─ ナチュラル・キラー細胞の強化
 キノコに含まれているβ─グルカンは、人体の免疫細胞のなかでも最強といわれる、
 ナチュラル・キラー細胞を活性化する働きがあります!キノコは低カロリーなので、
 油を使いすぎなければ、沢山食べても太る心配はありません!季節の変わり目など、
 体調を崩しやすい時には、どんどん食べてください。
 
・モロヘイヤ ─ 豊富なビタミンで免疫力アップ
 免疫力をアップさせるには、ビタミンA、C、Eが有効であり、モロヘイヤはこの
 すべてを豊富に含んでいます。臨床実験で、1日3回、モロヘイヤを少しずつ
 食べたら、1週間後には免疫細胞の一つ、リンパ球が10%もアップ
 したのだそうです。
 
 
●頭痛
 
現代人に一番多い「痛み」は、頭痛と言われています。習慣になっているような
頭痛には、毎回薬を飲んでいるわけにもいきません。害のない食品で、優しく痛みを
鎮めましょう。
 
・グレープフルーツ ─ ビタミンCの鎮痛効果
 ビタミンCは、鎮痛効果をもつステロイドホルモンの分泌をよくします。けれど、
 ビタミンCは、ストレスが加わると、そのストレスと戦うために、大量に消費されて
 しまうのです。ストレスが多く、頭痛持ちの人は、積極的にビタミンCをとるように
 してください。グレープフルーツには、ビタミンCがたっぷり含まれていて、
  半分食べれば、一日の所要量をほぼクリアできます。時間がない時は、
 グレープフルーツ100%のジュースを飲むと良いでしょう。
 
・ネギ ─ 薬味の代表、鎮静効果
 ネギには神経を休める鎮静効果があり、痛み止めをはじめ、不眠症、風邪、
 熱さましなどの効果があります。ネギばかり沢山たべるのもツライですので、
  ネギラーメンなどいかがでしょう?
 
 
●二日酔い予防
 
一度二日酔いになってしまったら、薬を飲んだり、なんらかの応急処置をしても、
時間が経って治るのまで辛抱するより他はありません!本当は、沢山飲まないのが
一番だけれども、それもなかなか出来ない・・・。そんな人は、二日酔いに
ならないよう、予防策をとっておきましょう。
 
・ゴマ ─ アルコールの分解促進
 ゴマに含まれるセサミンという成分には、アルコールの分解を促進する作用と、
 二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの毒性を軽くする作用があります。
 しかも、毎日食べると肝臓が元気になるそうです!お酒をよく飲む人にとっては
 素晴らしい食品ですね。ゴマそのものを食べるのが難しければ、ゴマ油、ゴマ豆腐、
 ゴマせんべい、ゴマプリン、ゴマドレッシング・・・など、加工品でもOKです。
 ☆また、毎日たくさんのお酒を飲む人には、脂肪肝を予防する「牛乳」、
  肝臓を強化する「レバー」もお勧めです。
 

●心の癒し 
今は「ストレス」という言葉がよく使われる時代です。ストレスを感じないで
生きられる人は多くはないでしょう。ストレスがかかると、体は、あちこちで
“ストレス対抗物質”という物質をつくります。これらは、ストレスに対する感受性を
下げたり、緊張や不安を和らげる働きをします。このストレス対抗物質は、主に
「微量栄養素」から作られます。そのため、ストレスを感じやすい人、ストレスに
弱い人は、微量栄養素の消耗が激しく、普通の食生活では不足しがちになります。
そうすると、よけいストレスを解消しにくくなり、どんどんストレスが溜まって
いくことになるのです。
そんな人は、意識して、たくさん微量栄養素をとるようにしてください。
 
・カキ ─ 亜鉛でストレス対抗物質をつくる
 体内の亜鉛が不足すると、神経過敏になり、イライラしたり、
 怒りっぽくなったりします。亜鉛が豊富な食材といえば、カキ(貝)です。
 他にキナコにも豊富に含まれています。
 
・レバー ─ パテントン酸でストレス対抗物質をつくる。
 パテントン酸もストレス対抗物質をつくる、大切な材料です。動物性の食品では
 レバー、植物性では納豆に多く含まれています。
 
・ナッツ ─ マグネシウムで“うつ”撃退
 マグネシウムは神経伝達を正常に保つ働きをするミネラルです。これが不足すると、
 神経障害やうつ病など、様々な精神的症状が起きやすくなります。牛乳、チーズ、
 豆類、ナッツなどに多く含まれます。
 
・ミルクチョコレート(!)─ ストレスによる病気の予防
 ストレスが加わると、体内で活性酸素が発生します。この活性酸素は、細胞を
 老化させ、成人病やその他の病気を誘引します。本来なら、活性酸素が生じると、
 すぐに“抗酸化酵素”がつくられ、活性酸素を退治してくれるのですが、ストレスが
 多い人は、抗酸化酵素の成分の一つ、「セレン」の消耗も多くなり、抗酸化酵素を
 充分つくれなくなってしまいます。ストレスが多く、体調が悪い・・・そんな人は
 この「セレン」を沢山とってください!セレンを多く含む食品には、ウルメイワシ、
 ワカザギ、カレイ、ミルクチョコレート、ワラビなどがあります。
 ミルクチョコレートは女性には嬉しいですが、カロリーには注意です!
 
・百合根 ─ イライラを鎮める漢方薬
 ユリネは名前のとおり、百合の球根で、西日本で人気のある秋冬野菜です。
 この百合根は中国でも薬膳料理に良く使われていて、自律神経失調症や不眠症などに
 効果がある食材です。百合根が出回る時期になったら積極的に食べてみましょう。
 

●※サプリメン
 
最近はサプリメントが随分普及して、コンビニやスーパーでも手軽に手に入れることが
できます。このサプリメントは、体にあう人は、めざましい効果を発揮するようで、
軽いうつ病くらいなら治ってしまう場合もあります。(個人差は大です)
なかなか栄養がバランス良くとれない人、特に沢山とりたい栄養素がある場合などは、
上手に取り入れてみてはいかがでしょう?
体に良い食材はまだまだ沢山あります!体調にあわせて、効果的に、食べてみて下さい!

 
 
 
 
 
 
 
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